29.May.2018
by Shinkichi Mizutani

「関係人口」という概念

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

水谷です。

朝活のパイオニアといわれる「丸の内朝大学」で森のクラスを受け持つようになってから、かれこれ6年目になりました。

当初から、受講者の皆さんには

「このクラスは、田舎暮らし(移住・定住)ありきの講座ではありません」

「都市で暮らしながら、森と寄り添い、森を感じる。そんなライフスタイルを見つけるためのクラスです」

と言い続けてきました。

2年前のブログでも「移住ありきでない、ということを伝えたい」と書いてました。

早起き嫌いのボクが朝大学を始めたワケ

 

||  関係人口とは??

最近の地域づくり界隈で良く耳にするバズワードとして「関係人口」があります。

関係人口は、ハードルの高い移住・定住とは別の方法で地域と関わる方法であり、

「観光以上、定住未満」とも言われています。

具体的には ①地域の特産品を購入する、②ふるさと納税をする というライトな関係から ③頻繁に訪問 ④地域の活動に参加 ⑤デュアルライフ(2拠点生活)を実践 という濃密なものまでが「関係人口」に含まれると定義されています。

田中輝美さんの著書『関係人口をつくる~定住でも移住でもないローカルイノベーション』の中では「ふるさと難民」という言葉が紹介されています。都会で生まれ育った人で、ふるさとが無い人のことを指すそうです。

関係人口をつくる

ボクの家系は曾祖父の代に岐阜から東京に出てきているので、ボクはまさに「ふるさと難民」といえます。そりゃ生まれ育った東京に愛着はありますけどね。

こうしたふるさと難民の人たちの中で今、「移住までは踏み込めないけど、地域と関係を持ちたい」というニーズが増えているように感じます。

more treesがこれまで取り組んできたこと、たとえば地域産の木製品を普及することや、木育のワークショップ開くこと、フィールドワークとして山村を訪れるツアーなどの取り組みは、木材の産地であり訪問先である森と地域を知り、ファンになってもらうための入口ですので、結果的に関係人口を増やすことにつながっていたわけです。

つまり、無意識に「関係人口」を増やすことをボクらはやってきたとも言えるんですね。

カラダは一つなので移住・定住できるのは1か所ですが、関係を持つのは何か所でも可能ですしね。

 

|| 都市と森をつなぐ

ちなみにこれまで、たまに「あんたは移住したいと思わないのか?」とか、「いっそmore treesの拠点を田舎に移しちゃえば?」なんて冗談交じりで言われたこともあります。

けど、ボクらのミッションは「都市と森をつなぐ」

特に、都市部のコンシューマーや企業を巻き込んで、森や地域と関わってもらう層の裾野を広げることに力点を置いているので、自らが特定の地域に移転してしまうと機動力が落ちてしまうんですね。

(もちろん、テレワークなどによってそれを補う技術も出てきてますが)

「関係人口」というワード、もう少し掘り下げてみようと思います。

もちろん、このワードをわざわざ意識しなくても、自然と森や地域とつながるライフスタイルが拡がるのが理想ですが。

水谷伸吉

コメントする

名前*
コメント(スタイル用のHTMLタグを使用できます)

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。