14.Sep.2015
by Shinkichi Mizutani

ニューヨーク見聞録② ”made in NY”

今回はニューヨーク滞在中の数日間で、50件ほどのショップを回りまくったわけですが、エッジの効いたショップの多くに共通していたのが「made in NY」というキーワード。

たとえばSOHOの少し外れに位置するデニムブランドの「3×1」は、ショップの入り口にいきなり「made here」と表記されているんですね。

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店内にはデニムがロールで壁に掛かっていて、その奥にあるガラス張りの縫製部屋でオバちゃんたちがひたすらミシンを回しています。

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http://3×1.us/15-mercer/

 

次に、今や一つの文化圏となったブルックリンにあるチョコレートブランド

「MAST BROTHERS」  http://mastbrothers.com/

ここも奥の工房でチョコレートを作っていて、手前の麻袋には世界各地のカカオが産地の表記と共に積んであります

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他にも、マンハッタンのチーズ屋Beecher’s (今回はいけなかった)や地ビールなど、とにかくmade in NYはジャンル問わず目にしましたし、それが消費者との距離感を縮める一つの波のように感じました。

 

ただ、ちょっと考えてみると、それって日本でも昔からよくありません?

たとえば麻布十番の人形焼「紀文堂」のように、店と隣接した部屋での作業風景を文字通り「ガラス張り」にしているところって結構あると思います。

たい焼き屋さんとかお蕎麦屋さんもそうですよね。

そもそも、町の豆腐屋さんなんて完全に「made here」なわけですから。

要は、魅せ方と伝え方がとても大切ということかもしれません。

ある意味当たり前のことでも、それをきちんと伝えることでトレーサビリティが消費者に認識してもらえるようになったり。

逆に当たり前だからといってそこを怠ってしまうと、そうでない他社と一緒くたにされてしまう可能性もあるわけですね。

 

編集力と発信力の重要さも勉強になりました。

さて、編集力といえば、一瞬だけ立ち寄ったメトロポリタン美術館で開催中の「中国:鏡花水月展 China:Through the Looking Glass」も印象的でした。

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中国のファッションや映像を、中国の仏像など文化財と同じ空間で展示する切り口はかなり斬新でした。

これって文化財を聖域とみなしてしまうと成し得ないキュレーションだと思います。

 

これも編集力ですね。

 

水谷伸吉

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