06.Jul.2015
by Shinkichi Mizutani

トライセクター・リーダー ~垣根を超えて活躍する人材に必要なことは?~

世の中には様々な社会問題が存在しています。

以前は、行政がそれを解決してきたケースが多いですが、昨今では単一のセクター(組織体)で解決するのが困難になってきています。

そこで、公共(行政)、民間(企業)、市民(NGO)の垣根を超えて活躍する人材が「トライセクター・リーダー(Tri-Sector Leader)」と呼ばれるそうです。

最近、トライセクター・リーダーという言葉を強く意識するきっかけがありました。

というのも、某大学の大学院(社会人コース)が開講する「トライセクター・リーダー論」にゲスト講師として招かれる機会があったのです。

最初にお声がけいただいた時「自分がトライセクター・リーダーだなんておこがましい」と思いました(今でもそう思っていますけど)。

社会企業家と呼ばれ、活躍している人は沢山おられるわけで、自分なんかはまだまだ修行が足らん!と思っています。

ですがせっかくの機会ですし、組織や自分自身を客観的に分析するのにもいい機会だと思い、お受けすることにしました。

クラスではボクのこれまでの経歴や体験談、組織の取り組みなどを話したあと、先生との対談や受講生からの質疑という流れでした。

その中で

「トライセクター・リーダーに必要な心構えは?」

という質問をいただきました。

 

繰り返しますが、ボク自身「オレはトライセクター・リーダーだ!」だなんて思ったことはないし、自分がそんなリーダーだなんて恐縮しちゃうし、意識したことすらなかったのでちょっと回答に困りました。

 

けど、ふと思ったことは

 

「ない」ことを知る!

 

ということなのでは、と頭をよぎり、そのように口走りました

 

more treesは、森林保全団体でありながら
・森を持っていない
・作業班を抱えていない
・重機やチェーンソーを持っていない
・加工現場を持っていない
・直営の実店舗を持っていない
・インハウス(自社所属)のデザイナーがいない

そうなんです、「ない」ものだらけなのです。

もし膨大な自己資金を持ち合わせていれば、わざわざ外(他のセクター)とのつながりなど構築せずに、自分らで山林を保有し、手入れをすることもできたでしょう。

専属のデザイナーだって雇えたでしょう。

様々な企業さんとコラボレーションをしたり、行政との関わりを持てたのは、自社にリソースが「ない」ということに尽きると思います。

つまり「ない」が故に、外部とつながることで活路を見出していく。いや、つながらざるを得なかったということかもしれません。

ボク自身、最初から「トライセクター」を目指したわけでなく(言葉を知ったのが最近なので当然といえば当然です)、気づいたらそんな立ち位置でチョロチョロ動き回っていたら「つなぎ役」になっていたんだと思います。

リーダーかどうかは別として、そういう概念を深く認識し、自己分析するとてもいい機会でした。

ちなみに、ある論文ではトライセクター・リーダーの6つの特徴として、以下を挙げています

  1. 理想と実利をともに追求する
  2. 無関係に見える状況の類似性を見抜く
  3. 状況判断力に優れている
  4. 知的専門性を高める
  5. セクター横断的な人脈を築く
  6. 心構えを忘れない

 

more treesも「トライセクター・リーダー」を輩出できるような組織を目指します!

 

水谷伸吉

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