2日間、栃木の山中に行ってきました。
「国際キャリア合宿セミナー」という学生の国際キャリア開発プログラムに参加するためです。
これは宇都宮大学、白鷗大学、作新学院大学の栃木県内の3つの大学が中心となって、全国から大学生が受講できる文科省のプログラム。
http://www.kokusai.utsunomiya-u.ac.jp/career-program/index.html
ちょっとしたご縁があって、このプログラムの分科会を担当することになりました。
分科会は8つ。紛争、エイズ、MDGs、人権などの分野の中に、自分が受け持つ森林も含まれています。
ただ、それぞれの分科会の講師先生方が軒並み海外の大学や大学院を卒業していたり、国連機関などでの経験があるのに、自分はかなりドメスティックなキャリアしか歩んでいないことに恐縮してしまった(^^;)
とはいえ、森林問題は日本と世界の違いはあっても、地域と都市とのつながりは先進国と途上国とのつながりとも通ずるところがあると、かねてから思っていました。
なのでそうしたロジックを事前に資料として用意しつつ、合宿に臨む。
セミナー場所は栃木県益子町。自宅から4度の乗り継ぎ、延べ3時間強の長旅でした。
しかも駅からも若干遠い。こうした隔絶された場所に80人近い学生と寝食を共にしました。
感じたのが、とにかく参加学生さんのモチベーションが高いこと。
こちらの話に対する吸収力がハンパない。しかもちゃんとリアクションがくる。
最初はそこまで森林に関心がなさそうだった学生さんも、最後には興味をもってくれたようです。
2日間かけて、森林問題の現状分析とその解決策(提言)、アクションプランを組み立て、最後に各分科会同士で全体発表をする、という流れでしたが、個人的にも充実していた。
なにより、普段の仕事で学生さんとやりとりする機会がほとんどないので、違った視点をもらえる。それと、就職活動に臨もうとしている学生さんらを見ると、十数年前に抱いていた不安と期待を思い出します。
そして夜も学生はタフ。多少の夜更かしはへっちゃら。遅くまで酒なしで語りました。(用意されたお酒は早々に無くなってしまったようで。。。)
ところで最近は、若者の海外志向が低下しているといわれていますが、この合宿を見る限り、そんな懸念は微塵も感じませんでした。
自分は最終日の全体発表を前に帰京してしまいましたが、本当にいい経験をさせてもらいました。自分にも刺激になったし。
またこういう場があれば、また微力ながら力になりたいと思います。
帰京前に、受け持った分科会のメンバーと。
水谷伸吉