新潟に2日間行ってきました。
以前からお付き合いのある、新潟市秋葉区を拠点として活動している団体の方と会うためです。
その団体は「木質ペレット推進協議会(WPPC)」http://www.woodpellet.jp/wppc/default.asp
この団体が面白いのは、メーカー、林業家、ツリークライマー、プランナー、行政出身者など、幅広い人々がこの団体に参画していること。
で、ここが推進しているのが、間伐材(未利用材)を活用した木質ペレットの普及です。
何よりも面白いのは、その間伐材の調達を、「石油の里」といわれる、かつて産油地だった丘陵地帯で進めていること。
新津丘陵では、明治初期から昭和まで、日本でも有数の産油量を誇っていたらしいです。今でも掘削用のやぐらが森の中に無数に残っています。
さすがに今は石油が枯渇しているのですが、そこで地元が目をつけたのが木質バイオマス。
この丘陵地帯の間伐材を搬出し、ペレットにする。それを地元でストーブやビニールハウスに活用することで、化石燃料からの転換を目指しています。
ちなみにここ、既にJ-VER(オフセット・クレジット)としてプロジェクトが環境省より承認されています。
プロジェクト名のサブタイトルが「石油の里から木質の里へ」
なかなかキャッチ―。
日本の多くの地域では、B材、C材(細かったり、曲がったりしている低評価の材)をどう扱うかも課題になっています。市場での評価が低く、かつ搬出するのにコストがかかるので採算にあわないからどうしても林内に放置すること(切り捨て間伐)を選択してしまいがち。
より安価で搬出し、エネルギー等に有効活用できれば、BC材の用途も広がるでしょう。
いまmore treesでは国内7か所で森づくりが進んでいますが、ここでも近々キックオフできるよう、これから準備を進めたいところです。
そのあと、別の間伐現場にも立ち寄りました。
そこでフォワーダーを操縦していた若者は、百貨店から昨年転職してきたそうです。
こういう転職もこれからどんどん増えてくるかな?
水谷伸吉