こんどの日曜日(2/7)に、原宿のKDDI DESIGNING STUDIOでsolamido、シブヤ大学が共催のワークショップがあります。
http://www.kds.kddi.com/eventschedule/1002/07-1530.html
そこで明治神宮のCO2吸収量の話題にも触れる予定なので(種あかししちゃった)、広葉樹がどのくらいCO2を吸収するのか資料をまとめていました。
しかし、なかなか根拠となる数字が見つからない。通常スギやヒノキ、カラマツなどの針葉樹は「材積」つまり生えている木のボリュームが分かる「収穫表」なるものが地域ごとにあります。しかし広葉樹はなかなか見つからない。。。
理由は簡単。主に戦後に造林された樹種はスギやヒノキなどの針葉樹がメインだからです。
もうひとつ問題がありました。収穫表の多くは、60年生くらいでグラフが途切れているものが多いんです。
実際、かろうじて見つけた近畿地方の広葉樹のデータも75年生までしかありませんでした。
つまり、戦前から生えている木のボリュームはなかなか求めづらいんですね。
困ったもんだ、といろいろアンテナを張っていたら、とある本にデータがあるらしい、という情報を入手したので早速その本を取り寄せてみました。
その本が『森林化必携』(林野弘済会 刊)。
原著は林学博士の故 本田静六氏。
一般の人にとっては凄くマニアックな本でしょう。
初版はな、なんと明治37年。
これまで幾度となく改訂を繰り返し、最新のもので73版!
これほどロングテールな書籍もめずらしいのではないだろうか?
ちなみに探していた数字、ありました。
「内地一般雑木林平均収穫表」だと、122年までデータがそろっている!
ただ、スギやヒノキが地域ごとに数字があるのに対して、広葉樹は「内地」で一括りにされているのと、数字が大正5年のものだったのが引っ掛かる (^^;) 森の営みは不変かもしれないけど。。。
とにかく明治神宮のCO2吸収量がだいたい分かりました。
その数字は日曜に披露します。
水谷伸吉