「REDD」という言葉が少しずつ脚光を浴びようとしています。
REDDの詳しい説明はあえて省くが、何も対策を施さないと伐採されたり農地に転換されて減少の一途をたどる森林(とくに熱帯雨林)を破壊や劣化から防ぎ、その結果排出されずにすんだCO2を評価し、オフセットなどに活用しようというもの。
森を育ててCO2を吸収させるのではなく、森からのCO2の排出を削減するという考え方。
今日も都内でシンポジウムがあり、参加してきました。
今まさに国際的なルール形成の真っただ中なわけですが、改めて課題も浮き彫りになっています。たとえば、森林破壊を免れた場所を全世界共通の手法でモニタリングしなくてはいけないわけですが、そのためには人工衛星(リモートセンシング)も欠かせないでしょう。
それに、クレジット化した場合、その利益分配をどう行うかという問題もあります。とくに、これまで伐採で生計を立ててきた先住民や地域住民に還元されないと、彼らが伐採や破壊を止めるインセンティブになりません。
とはいえ前に進まなくてはいけない。
いずれmore treesもREDDに取り組む日が来る!?
水谷伸吉