この地域は、バナナ畑だけでなく、トウモロコシの畑も多い。
開墾されたのち放棄されたり、過放牧などで草原化した場所も今回のプロジェクト対象地に含まれています。
ここもそのうちの一つ。
ここでは年内に植林がスタートする予定です。
丘の上のこの場所を「定点」の一つに設定し、そこから景色の変化をずっと追いかけていくことにしました。
ちなみにここの土地所有者(ホメル氏)は驚くほど意識の高い人で、
「次の世代のために今動かねば」と言っていました。このインタビューは後日youtubeにアップするのでぜひ見ていただきたい。
別の土地でも所有者と会った。
こちらはラモス兄弟。右がお兄さんらしい。
彼らにもインタビューをした。
「なぜ植林プロジェクトに参加を決めたのか」という質問には、
ストレートに「収入」といわれた。
ある意味、先ほどのホメル氏よりも至ってまっとうな意見だ。
先進国のエゴで「木を植えよう」といっても、地域の人にメリットがないと持続可能ではない。
途上国の人にとって現金収入は、より切実なのだ。
植栽や管理においての費用はmore treesが負担することになっている。それが彼らにとって収入にもなる。また、きっちり育てるためのインセンティブとして、5年おきのモニタリングの結果、想定される生長が確認できれば、追加的に現地組織へ寄付することも検討している。いわばボーナスだ。
とにかく、現地機関や住民にとってこのプロジェクトへの期待感が高まっていることは肌で感じた。
今回土地を提供していない人でも、かなりの人が関心を持っているという。我々のお手並み拝見ということだろう。
確かに丘から見渡すと、植えるべき土地はたくさんある。少しずつでも巻き込んでいきたいと切に思った。
水谷伸吉