今回の植林プロジェクトは、大きく分けて「再植林」(reforestation)と「アグロフォレストリー」の2つに分かれます。
再植林は、森林を開墾して農地として使用されていた土地を再び森林に再生するための植林で、Narra、Molave、Dao、Palosapisといった在来種を植えていきます。
一方でアグロフォレストリーは、文字通り農業と林業の両立を図る目的の植林で、果樹の木を植えます。おもな樹種はPomeloという柑橘系の木やランブータン、Lanzonesなど。
ちなみに地元に市場でLanzonesやランブータンなども売られていましたが、残念ながらキリノでは入手できず隣の州から入荷しているらしいです。
アグロフォレストリーによって、地産地消が成り立つのも夢ではない。
ちなみにクリーム色の果実がランゾネス。酸味はなく、程よい甘さが後をひく。
さて、前置きはこれくらいにして植林地の状況を。
これは2007年のパイロットプロジェクトで植えられた苗木。
(女性のすぐ右に生えているのがそれです。)
個体差はありますが、約2年で身の丈を超えるほどにまで生長しています。
ここは現在バナナ畑ですが、厳密にいうとバナナは木本類(木)ではなく草本類(草)。バナナが適度に熱帯の強い日差しを遮って、苗木の生育にとってもいい環境になっている模様。
一方で、草原化した土地への植林も必要である。その場所にも向かいました。
(続く)
水谷伸吉