今日は日帰りで滋賀出張。
滋賀県の南部流域森林づくり委員会主催のシンポジウムに基調講演の依頼です。
テーマは「まちとやまをつなぐカーボンオフセット入門」。
カーボンオフセットや森林吸収源のしくみについてお話しさせてもらいました。
その後、近江八幡を拠点に活動しているボクの知人と合流し、食事をしながら情報交換をしつつただいま帰京中。
やはり思ったのは、地域でもカーボンオフセットというスキームを利用して何とか地域を活性化させたい、林業を復興させたいという熱い方が少なからずいるということ。
一見滋賀は京都や大阪におされ気味かもしれませんが、
彦根城や安土城などの遺跡が物語るように歴史もある場所ですし、高島のように水を利用した素晴らしい文化が息づいている場所でもあるんですね。(紫香楽宮もかつてありましたね)
東近江では、試験的に森林を活用したカーボンオフセットの制度ができようとしていますが、これも志の高い地元や県庁の職員の方によって実現したもの。
結局、都市側の片思いでなくて、地域でもその気になってくれる方がいて初めて森林のクレジットは生まれるんです。
木をみて森を見ず、でなくて木を見て人を見ず、っていうことかもしれません。
地域の人と対話をして、何を求めているかをキャッチして、それでプロジェクトを進める。
これって国内外問わず共通しているなと実感しました。
一方的なエゴは破綻します。気をつけないと…
水谷伸吉