先日の環境省 第7回VER検討会(正式名称は「カーボン・オフセットに用いられるVERの認証基準に関する検討会)の主テーマは森林吸収源。
これまで、算定方法のガイドラインとかグリーン電力などいろいろなテーマが議論されてましたが、森林吸収源はここにきてようやくお題に。
今回は森林吸収のプロジェクトを国内で立ち上げるための条件、算定方法、プロジェクト方法論などの案が出され、それに関する議論がなされたわけです。
「ついにここまできた!」というのが率直な印象です。
CDMといわれる国連のルールでは、政治的な理由もあって森林(植林や森林管理)は完全に蚊帳の外でしたが、今回はそのルールの矛盾も考慮された内容だったと思います。
まさに「我が意を得たり!」。
今後、内容をパブリックコメントにかけたのち、それを反映させて正式な制度として立ちあがると思われるので、来年度には晴れて「J-VER」がオフセットクレジットとして扱えるようになりそうです (^^)v
思えば、J-VERという言葉すら存在してない1年半以上前に、高知県での森林整備(間伐)によって吸収されるCO2量を算定して「CO2吸収証書」として発行される取り組みに目をつけ、厳密にはクレジットではない中でカーボンオフセットをやろうともがいていたあの頃。(もちろんそれが悪いわけではないですよ)
そのころに比べれば我々もだいぶやりやすい環境になってきたなーと思わず感慨にふけってしまいそう。
このフォローの風にうまく乗りつつ、不況に負けないでプロジェクトを増やしていきたいものです。
水谷伸吉