正月を利用して、この1冊を読んでみました。
著者は、森林ジャーナリストの田中淳夫さん。
以前、田中さんのブログをアートディレクターの知人に紹介され、それ以来ほぼ毎日されるブログを興味深く読ませてもらってました。
この本はタイトルにインパクトがあることもあって、ずっと気になっていた本。
ようやく読むことができました。
国土の7割近くを森林におおわれていて、森林資源も十分にあるはずの日本。
しかし木材資源の8割を輸入に頼り、かつて隆盛を誇った林業も衰退の一途をたどっている。
本書ではなぜこうしたいびつな状況が生まれてしまったのかを過去の経緯やデータを交えて審らかにしています。
感情論や精神論ではなく、山側の慢心、業者や消費者の勘違いなどを実に的確に指摘し、同時に各地で少しずつ始まった試みを取り上げ、光明を探ろうとしている。。。
「日本の森林を守るために木を植えよう」
「森林保護=何も手をつけないこと」
といった誤解を解くためにも、ぜひオススメの一冊。
水谷伸吉