この週末は、宮崎は諸塚村に行ってきました。
ちなみに諸塚に行くのは8月以来、二度目。宮崎空港から車で2.5時間というアクセス。
(ちなみに熊本空港からもあまり時間がかからないらしい。。。次回は熊本から行ってみようかな)
さて諸塚はFSC認証を村ぐるみで取得していて、FSC認証シイタケといったユニークな活動もしている、林業に力を入れている自治体。
その諸塚で、カーボンオフセットと森をテーマにしたセミナーがあり、約1時間の講演をしてきました。
主催者側の予想以上に人がいらしたそうで、確かに熱心に耳を傾けている方々が印象的でした。
基調講演はボクの友人でもある国田かおるさん。そしてもう一人の講師は北海道下川町の春日さん。
ちなみに日本で最初に町有林が固定するCO2を販売しようと動いたのが下川町なんですね。
(当時(6年前)はまだ時代が追い付いておらず、構想の段階で頓挫してしまったんですが、その後、仕組みをリメイクして再度トライしようとしているんです。七転び八起きの姿勢、素晴らしい!)
下川の取り組みの発表を実際に直接聞いて、かつ春日さんと直接お話しをして、下川が構築しようとしている制度設計は相当な完成度であることを感じました。
これまでいくつかの自治体が森林によるCO2の吸収証書化に成功しているわけですが、おそらく下川の制度はその中でも現時点で一番なんじゃないかと思います。
九州は制度設計はこれからですが、この諸塚をはじめ、いくつかの九州の自治体がかなり関心を示しているようです。
いまmore treesは四国(高知)でプロジェクトを進めていますが、他の地域でもこうした取り組みが広がっていけばいいと思っています。
もちろん、ただ思うだけでなく制度設計の部分などでも情報の提供などでお手伝いできることはあるし、森と都会をつなぐのが我々の使命でもあるわけですし。
講演の後は、深夜まで酒をのみつつ、地元の方と語らいました。
翌日は二日酔いの中、村内の施業中の森を見せてもらいました。
ちなみに見せてもらった森は「葉枯らし」といって、伐採後数ヶ月間、葉をつけたまま林内に放置し、含水率を落とすという手法をとってました。(しかも新月の日に伐採するという「新月伐採」で。新月に伐採することによる効果は未知数。)
その後、婦人会のお母さん方の手作りの料理を試食させてもらいつつ、名産のシイタケやゆず胡椒なんかを買い込んで帰京。
とにかく何かと得るものが多い週末でした。
水谷伸吉