16.Mar.2017
by Shinkichi Mizutani
マーライオン

海外販路へのチャレンジ~東南アジア編

水谷です。

さて今年度、木製品の海外輸出にチャレンジしたわけですが、9月のパリに続いてのターゲット定めたのは東南アジア。

中でもシンガポール、そしてマレーシア(クアラルンプール)の2か国に絞りました。

シンガポールの人口が500万人、マレーシアの人口は3,000万人。

ですがASEAN全体でみると、人口は6億人を超える巨大なマーケットです。

そのASEANで、トレンドや文化の発信においてもハブ的な役割を果たすであろう都市ということで、まずはこの2つを選びました。

結論からいうと、この2か国で東南アジアデビューを果たすことができました!

シンガポールは、最初からSupermamaというギャラリーショップに決め打ち。 supermama

SupermamaのオーナーであるEdwin氏はデザイナーでもあり、コンタクトを始めた当初からボクらのプロダクトには理解を示してくれました。

ただしネックは値段。

これはシンガポールに限らず、輸出においてどの国でも共通したボクらの課題です。

はっきり言って、ボクらのプロダクトは安くありません。

それは決して吹っかけているわけではなく、素材から加工まで全てメイドインジャパンであることも大きな要因の一つです。木は国産だけど、加工は中国なんていうことはボクらはやらないし、やれないんです。

しかも輸出の場合、そこに日本からの送料や、国によってはVAT(付加価値税)などが加算されます。さらには流通において現地ディストリビューターやセールスレップを介す場合、その手数料も加算されます。

これらをそのまま上代価格に反映したら、日本の販売価格よりもだいぶ割高になってしまうわけなんですね。

現に、Edwin氏にも価格がネックだと指摘されました。

とはいえ、TSUMIKIそのものはとても気に入ってくれた様子で、無事に取り扱いがスタートしましたsupermama2 TSUMIKI by more trees @ supermama

Supermamaは今後、シンガポール内で新店舗を増やすようなので、そこでの取り扱いもきちんと見据えていきたいと思います。

 

続いてはマレーシア・クアラルンプール。

ボク自身、1999年以来の訪問でした。でも当時完成直後だったペトロナスツインタワー以外、あまり街の記憶がないですけど。。。

マレーシアは、日系百貨店の現地リニューアルに合わせた展開に絞りました。

クアラルンプールでは、三越伊勢丹さんが既存店の一つを全館改装し、日本のモノやサービスに絞った「ISETAN The Japan Store Kuala Lumpur」としてリニューアルオープンする計画が以前から進んでいました。

ということで担当バイヤーさんとは日本でじっくりと事前に打ち合わせができましたし、無事に2016年10月のリニューアルオープン時に合わせてTSUMIKIをはじめmore treesのプロダクツの取り扱いがスタートしました。isetan the japan store

isetan the japan store.jpg2

more trees' products @ isetan the japan store kuala lumpur大手さんの海外進出に「乗じて」、自社商品も一緒に展開させてもらう。

ボクはこれを コバンザメ商法 と呼んでいます ^^;

ちょっと自虐的ですが、小さい組織や駆け出しのブランドが海外でのタッチポイントを増やすという面ではアリだと思っています。

一方で、現地の文化や消費者に完全に浸透するには、その先で護送船団方式ではない別の独自アプローチも問われてくるんじゃないかなと感じています。

ここでは、年が明けた2017年1月からは、特設コーナーでポップアップを実施。

現地在住アーティストのNalaさんとコラボレーションし、彼女がTSUMIKIにペイントを施したスペシャルバージョンを期間限定で展示しました。

popup store of tsumiki @ isetan the japan store kuala lumpur

TSUMIKI with Nala @ isetan the japan store kuala lumpur TSUMIKI with Nala 2 @ isetan the japan store kuala lumpur

会期中、購入してくれた方にはNalaさんデザインのグラフィックを印刷したTSUMIKIを1ピースプレゼントするというキャンペーンも展開。

これが購入意欲を後押ししたようです。

ちなみに、ボクらはチャレンジ当初から「ローカライズって何だろう?」という自問自答をしていました。

素のままの製品が受け入れられるのが理想ですが、国や地域によって嗜好やライフスタイルは異なります。味覚もそうですよね。

単に日本からモノを送って 「ほら、クールだろ~!?」って押し付けるんではなく、現地の要素を取り入れたりアレンジしたりする。

現地アーティストとコラボレーションすることも、「ローカライズ」の一つなんだと思います。

これが付加価値として評価されれば、さっき述べた価格面でのネックも少しは解消されるかもしれません。

そして今年度の締めはニューヨーク。

アーティストさんとのコラボという手法がここでも生きていきます。

 

(続く)

水谷伸吉

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